船橋市地方卸売市場(船橋市市場1)で1月5日、市場周辺で働く人たちにとって2015年の仕事始めとなる初競りが行われた。
水産市場では、冷凍マグロの競りなどが、青果市場ではほうれん草や小松菜など葉物を中心にネギや地場野菜の競りが行われた。「正月なので入荷は少なかったが順調に終わった」と同市場で仲卸の会社を営む平栄三さん。「雪の影響を受けてミカンなどの果物が全体的に少なかった」とも。
水産も青果も初値は平均値で、初競りだからと大幅な値段の変動がなかったという。船橋のマグロにも今年の初値が付けられた。同市場の水産荷受会社「船橋魚市」の鎌倉照敏さんは「築地のマグロは生、船橋は冷凍なので単純な比較はできないが、マグロの初競りで付いた初値は築地の3%くらい」と船橋の競り場の冷静な様子を話した。
早朝から行われた競りには松戸徹船橋市長も3年連続で視察に訪れた。初競り開始前のセレモニーではあいさつを行い、他職員との三本締めなども行った。競りの視察を終えると市場内を散策。市場協力会主催の賀詞交歓会にも参加し、「中央から地方市場に変わった船橋市場。今日の視察で市場が市民生活に密接に関わる重要な役割を持っていることを実感した」と話した。「大消費地を抱えている駅近くの市場なので、今後のやり方次第では大きな可能性を秘めている」とも。
同会には市場関係者50人ほどが参加。昨年5月に実施した45周年記念イベントを今年も継続させるかなどの話題が上がった。