船橋大神宮(船橋市宮本5)で1月11日、第34回目となる「灯明台記念祭」が行われた。
船橋大神宮の境内にある灯明台は、かつては沿岸を行く航海船のため、1880(明治13)年から1895(明治28)年まで、政府公認の私設灯台として活躍していたという。
現在は県指定文化財として鎮座しているが、灯明台保存会と氏子青年会が主催となり、同祭の時に年に1度だけ、灯明台の明かりがともされる。
同祭は新成人となった市民の前途を明るく照らし、祝うことを目的としている。今年は新成人男女14人が参列し、玉串奉奠(ほうてん)などの神事のほか、灯明台点灯の儀では各新成人が点灯スイッチを押した。灯明台から明かりがともされると、祭事に集まった人々から感嘆の声が上がった。
続いて新成人による鏡割りや全員での乾杯などがあり、祝いのムードは盛況のまま閉式へ。その後は大江戸かっぽれ、獅子舞、たかね乱れ囃子(ばやし)などの余興があり、甘酒や雑煮などの無料配布もあって、寒空に体を温める参加者の姿が見られた。
来賓として参列した松戸徹船橋市長は「新成人の方々とともに、これからもっとよりよい町づくりをしていきたい。船橋のさまざまな取り組みにも参加していただき、地域を一緒に盛り上げていただけることを期待したい」と祝いの言葉を送った。