船橋駅近くの勤労市民センター（船橋市本町4）で2月7日、「船橋法人会」による税の普及イベント「ふれあい広場」が行われた。

船橋市内50小学校の税教育と連動した絵葉書コンクール入賞作品の展示（関連画像）

　船橋法人会とは、健全な経営、正しい納税、社会貢献を目的に活動する船橋の経営者の集まり。同イベントは、より多くの市民に税を身近に感じてもらうことを目的とし、今年で6回目となる。

　企画コーナーでは、インターネットによる確定申告「e-Tax」の説明や、JRの置き忘れ傘を再利用し油性ペンで自由にデザインした傘を持ち帰れる「Myアンブレラ」、船橋市内50の小学校の税教育と連動した絵はがきコンクール入賞作品の展示などが実施された。

　千葉ロッテマリーンズやプロバスケットボールチーム千葉ジェッツのコーナーでは、グッズの進呈やチアリーダーのダンス披露などが行われた。

　ホールでは、市民向けの公開講演として松戸徹船橋市長ほか2人が講演。　松戸徹船橋市長は「これからの船橋のまちづくり」をテーマに、「北海道へのふなっしーと梨のPR」「船橋市場45周年イベント」「のりの売り込み」「ミュージックストリート」など、市役所だけでなく、市民と一体となったイベントやプロジェクトについて話し、今後の船橋の展望を語った。

　今後の船橋市の取り組みついて、船橋駅周辺のビルの開発、道路の整備、Wi-Fiの整備、ホームページの外国語対応などについて語り、「市民だけでなく、海外の観光客が訪れることができるよう環境整備を目指す」と話した。「これからも市民が中心となり、行政がしっかりと支援をしながら、わくわくするような船橋市を目指したい」とも。

　北習志野花輪病院の根本昌幸院長による講演「膝の痛みの治療法」では、高齢化、肥満、運動不足の影響で、膝への負荷により軟骨がすり減り、骨の変形や、硬い骨同士がぶつかることで痛みを生じる「変形性膝関節症」になる可能性が大きいことなどが語られた。

その後、同病院の理学療法士による「自宅でできる健康体操」を会場全員で体験。参加した市民は「膝の痛みが出てきたので、健康体操をしっかりやりたい」と話した。

　講演のトリを飾ったのは、海洋冒険家の白石康次郎（47）さん。白石さんは26歳での史上最年少ヨット単独無寄港世界一周や、世界的ヨットレース「5OCEANS」で総合2位になるなどのさまざまな記録を持つ。

　講演では、決して裕福ではなかったが、やがてヨットで世界に出てみたいと夢見るようになった幼少期、厳しさを教えてくれた水産高校の先生や恩師のヨットマン多田雄幸さんに出会った青年期、仕事もスポンサーもない状態で挫折を繰り返しながらヨットレースにチャレンジするまでのいきさつなどを笑いと涙を交えて語った。

　最後に「子どもたちを叱るとか褒めるとかの前に、われわれ大人が楽しく人生を過ごし憧れられる存在になることが最良の教育」と呼び掛けると、会場からは大きな拍手が起きた。