ふなばしアンデルセン公園(船橋市金堀町、TEL 047-457-6627)の子ども美術館で3月8日、「第6回アンデルセン公園きりがみコンクール」の表彰式が行われた。
「人魚姫」「裸の王様」などを代表作とする童話作家のハンス・クリスチャン・アンデルセンは切り紙の名手でもあり、子どもたちに童話を語りながら即興で切り紙を作りプレゼントしていたという。そうしたことから、同館では2009年より同コンクールを毎年開催している。
審査員は同館名誉館長の牧野圭一さん、多摩美術大学教授の秋山孝さんら有識者。コンクール表彰式には、オーデンセ市博物館連合総館長をはじめとしたデンマークからの来賓も迎えた。
小学生、中学生、一般からの応募総数1629点の中から選ばれた受賞作品は21点。最も優れた作品に贈る「アンデルセン公園きりがみ大賞」は、茨城県の小学2年生・北川蒼衣(きたがわ あおい)くんの作品「サッカーじょう」が受賞。副賞としてデンマーク旅行が贈られた。
北川くんは「一番苦労したのは髪の毛の部分。大賞を受けてものすごくうれしい」と、はにかみながら喜びを表した。北川くんはサッカー好きで、「大きくなったらサッカー選手になりたい」とも。
主な受賞作品は以下の通り
アンデルセン公園きりがみ大賞=「サッカーじょう」北川蒼衣くん(茨城県牛久市・小2)、アンデルセン公園子ども美術館賞=「海の生物」今井あさひさん(鎌ケ谷市・小6)、デンマーク大使賞=「本当に怖い女の心の表と裏の顔」後藤舞さん(船橋市・中3)、オーデンセ市賞=「私の」中村菜月さん(船橋市・中3)、オーデンセ市博物館連合賞=「人魚姫」深澤麻寿美さん(大阪府大阪市・51歳)、アンデルセン賞委員会賞=「はだかの王さまの悪い心」鳥海優大くん(船橋市・中3)、船橋市長賞=「奴隷船」山田有沙さん(船橋市・中3)、船橋市教育長=「うさぎと雪の結晶」井上明柚さん(船橋市・小6)。
現在、同館2階の展示室1・2で「第6回アンデルセン公園きりがみ展」を開催中。コンクールで1次審査を通過した作品1202点を、作家の作品などと共に展示している。開館時間は9時~16時。4月5日まで。