船橋市民文化ホール(船橋市本町2)で4月11日、船橋市内で最初に創設された市民楽団「船橋吹奏楽団」の創設者であり、タクトを振っていた箕輪弘之さんをしのんだ追悼コンサートが行われた。
船橋市民文化ホールで船橋吹奏楽団名誉創設者、箕輪弘之さん追悼演奏会(船橋経済新聞)
箕輪さんは2014年3月14日永眠。同楽団は1955(昭和30)年にボーイスカウト船橋第1団の音楽隊をベースに創設。箕輪さんは創設に携わりながら、翌年の第1回定期演奏会から指揮を執った。
コンサートは2部構成。曲目は、箕輪さんが初めて指揮を振った時から最後までの軌跡をたどった構成とした。
1部で創設期の第1回定期演奏会のプログラムから「メダリオン(大賞牌)」「ペルシャの市場にて」を、第13回全日本吹奏楽コンクール関東代表で演奏した曲からは、「シンフォニックプレリュード」「交響曲第5番より第2楽章」、ふれあいコンサートからは「口笛天国」「帰れソレントへ」「デイ・トリッパー」がそれぞれ披露された。
第2部では、「SUKIYAKI」や箕輪さんが最後に指揮を振った交響曲「フィンランディア」「マイ・ウェイ」を披露した。
全体の司会は、同楽団の所属で教員として法田中学校吹奏楽部を全国大会に導いた実績を持つ竹下美智男さんが務めた。竹下さんは「曲と曲の間に楽団の簡単な歴史紹介を挟むことで、コンサート観覧を通じて箕輪さんと楽団のつながりを理解できるように工夫した」と話した。
同楽団は、この日のコンサートに際して「音楽を通して人の輪を広げよう」という志を永久に受け継ごうと「名誉創設者」の称号を箕輪さんに贈った。