船橋市運動公園(船橋市夏見台6)で5月17日、船橋市で初開催となるイースタンリーグ公式戦「千葉ロッテマリーンズ対横浜DeNAベイスターズ戦」が行われ、2526人の観客が集まった。
今年、リーグ公式戦全108試合のうち、初めて4試合を市内で開催することとなった。これを記念し、千葉ロッテマリーンズと船橋市および船橋市教育委員会が連携。新たな事業「船橋ベースボールプロジェクト」を設立した。
その事業の一環として、4試合にわたり、市内の小中学生や少年野球チームの子どもたち約6000人が無料招待されることになった。
この日の試合に無料招待されたのは、市内の少年野球9チームと中学校の野球部8チーム。そのほか、会場には一般チケットを持った市民やファンも多く駆け付けた。中には「朝7時前から並んでいた」というファンも。
試合前、球場外周ではマリーンズのキャラクター4体と船橋市の産品ブランドPRキャラクター「船えもん」がダンスを披露。集まった親子連れが一緒に踊ったり写真を撮ったりして、大いに盛り上がりを見せた。
会場周辺には屋台も出店。船橋からはピザ店「コンパーレ・コマーレ」や、牧場ジェラートの「アルトポンテ」などが出店した。
そのほか、ナイスポークチバ推進協議会が販売する「千葉ポーク」や、模擬店のかき氷などを買い求める客でにぎわった。「千葉ポーク」は同試合の記念品として、両チーム監督へも贈られた。
グラウンド内では、夏見台アタックス所属(塚田小学校3年)の横山匠太くん(8)によるファーストピッチセレモニーが行われた。打席には、今年千葉ロッテマリーンズに入団した田中英祐選手。「いつもよりボールが大きく距離も長いので緊張したけれど、楽しかった。今日はいいプレーを見たい」と横山くん。
この日の試合では市内の中学校野球部員も現場に携わり、試合事前練習のボール拾いを旭中学校野球部、試合中のボールボーイを湊中学校野球部の各部員が務めた。
試合は13時より開始。始球式では背番号「2784」のユニホームを着た松戸徹船橋市長が気合の入ったピッチングを見せ、会場から歓声が上がった。
マリーンズ先発は南、ベイスターズ先発は砂田。ベイスターズは1回に1点先制。マリーンズは2回に1点返すものの3回には2点、4回に1点、9回に4点を失った。9回裏に三木の犠牲フライで1点返すものの、2対8で敗れ、船橋市民球場でのイースタンリーグ公式戦初戦を白星で飾ることはできなかった。
試合後はグラウンドを開放して、サイン会や記念撮影会、少年野球チームを対象としたベースランニングなどが行われた。サイン会には6人の選手、写真撮影会には4人の選手が参加。千葉市から来た家族連れは「加藤選手とも写真が撮れたし、田中選手のサインももらえてうれしい」と笑顔で話した。
「身近な場所でプロのプレーを見ることができるのは、子どもたちにとってもいい刺激になると思う。今日もたくさんの来場者があり、船橋にはまだまだ可能性がたくさんあると実感した」と松戸徹市長。