西船橋駅北口の飲み屋街の一角に店を構える「一九庵(いおり)」(船橋市西船4、TEL047-434-0088)で現在、バレンタインデー向けに開発したガトーショコラがSNSや口コミを中心に話題を呼んでいる。
和食料理人20年以上の経験を持つ安達祐樹さん(42)が開発した同商品。店長の石川正樹さん(41)から「うちは和食の店だが、職人の中で誰かスイーツ作れないか」との声を受けて「経験はあまりないが、スイーツ好きなのでチャレンジする」と引き受けたという。
手作りのガトーショコラには、酒かすのムースをトッピングする。ムースは抹茶の粉末で彩りを加え、手作りの梅ジャムとイチゴでデコレーションする。和食器に盛り付け、季節感を出すために梅の花を添え、アイスクリームを一緒に乗せて試験的に提供した所、「意外とレベルが高い」と好評を得たという。
和食や日本酒を楽しむ女性客やカップルが多く訪れる同店。「酒飲み友達は多いが、バレンタインデーだからって、かしこまってチョコレートを渡すなんて今さら恥ずかしくてできない」との声を聞き付けた石川店長が、「和食の店だからこそ、普段通りに飲みに誘って来店してくれればバレンタインの壁を越え、愛を育むお手伝いができるのでは」とバレンタイン向け商品を考えた。
同商品は、2月13日と14日の2日間のみ販売する。価格は480円。事前予約をしたカップルを対象に、ガトーショコラを「こっそり」プレゼントするというバレンタイン企画も用意する。「男性同士、女性同士にも対応する」と石川店長。二人の愛が冷めないようにと、アイスクリームは添えないで提供するという。
「料理のタイミングを見計らって愛のガトーショコラをこっそりお持ちする。予約の方対象だが、来店して『バレンタイン』とそっと耳打ちしていただければ、可能な限り対応して応援したい」とも。
営業時間は17時~24時。