メンタルヘルス支援会社のヒューマン・タッチ(船橋市北本町1)など3社が2月15日、それぞれ得意としている専門分野の経験や知識を生かした中小企業向けメンタルヘルスの新サービスを発表した。
社会保険労務士法人「ケーズ・インテリジェンス」(東京都新宿区)、復職支援を展開するリヴァ(東京都豊島区)と連携して取り組む。
新サービスは、会社単位で会員登録を無料で募り、登録企業に対してセミナーやカウンセリングなどを割引価格で提供するもの。会員企業に対して月1~2回程度、メンタルヘルス対策の勉強会開催や人事担当者向け交流会などは無料で行う。
3社がそれぞれの得意分野を持ち寄り、「就業規則の見直し」「メンタルヘルス対策」を「管理監督者向け研修」のパッケージプランとして提供。会員企業は、これらのサービスを最大8割程度の割引料金で受けられるという。
フェイスブック上に同日開設した専用ページで会員募集も始めた。初年度の会員企業登録は100社を目指す。
厚生労働省によると平成21年の自殺者数は、3万2845人。主要7カ国の中でも、男女ともに日本が最も高い数字となっている。また、うつなどの気分障害患者は2008年に104万人に達しており、1996年時点の43万人と比較して2.4倍に増加している。一方で、中小企業におけるメンタルヘルス対策は、予算や人手不足の問題から対策の遅れが目立っている。