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「江戸前船橋瞬〆すずき」達人による技の実演、スズキの旬に合わせて

千葉ブランド水産物の認定品

千葉ブランド水産物の認定品

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 船橋漁港(船橋市湊町3)で5月13日、水揚げしたばかりのスズキを瞬時に生け締めする技「瞬〆」の報道関係者向けの実演が行われた。

「江戸前船橋瞬〆すずき」達人による技の実演披露

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 「瞬〆」とは船橋港でスズキの卸売業を営む海光物産がスズキの血抜き、神経抜き処理として取り入れた技法。「江戸前船橋瞬〆すずき」は、スズキの旬である5月~10月に水揚げされるものの中から、形や色・大きさ・生きのよさなどの基準から厳選されたスズキを「瞬〆」処理したもので、昨年11月に船橋では初となる千葉ブランド水産物に認定された。

 この日は「瞬〆」の達人、大野等さんによる実演が行われた。スズキのえらと尾に包丁を入れ、尾から血抜きをして、尾から背骨に向けてエアガンで空気を入れ神経を瞬時に抜き取った。大野さんは「一瞬で締めることで鮮度を保ち、コリコリ・プリプリの食感とうま味成分を最大限に引き出すことが可能になり、おいしく食べられる期間も通常より3倍ほど長くなる」と説明する。

 「水揚げ日本一の船橋だからこそ、持続可能な漁場を確保し、また魚の本来持っている力を最大限引き出して、よりたくさんの人に食べてもらい、日本の漁業に貢献していきたい」と海光物産の大野和彦社長。「厳しい国際基準の条件はあるが、2020年の東京オリンピックで船橋のスズキが公式フードになれば」と、江戸前の水産物を世界に発信するチャンスに期待を込める。

 「江戸前船橋瞬〆すずき」は築地市場や全国各地の卸売市場に出荷するほか、都内の最高級フレンチレストラン「シェ・松尾青山サロン」にも提供している。海光物産の船橋港営業所や船橋漁協直売所「三番瀬みなとや」でも販売。35キロメートル以内の近郊であれば、瞬〆オリジナルのトラックで個別配送も行う。

 5月19日~6月1日には、東武百貨店船橋店レストラン街スパイスの5店で「江戸前船橋瞬〆すずき」メニューを提供する。

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