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車いすバスケット・京谷選手、船橋アリーナでトークショー

車いすバスケットボール「千葉ホークス」で現役選手として活躍している京谷和幸選手

車いすバスケットボール「千葉ホークス」で現役選手として活躍している京谷和幸選手

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 船橋アリーナ(船橋市習志野台7)のエントランスで2月26日、「障害者スポーツ展」のメーンゲストとして招かれた車いすバスケットボールの京谷和幸選手によるトークショーが開かれた。

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 同展は千葉県主催で、千葉県障害者スポーツ・レクリエーション協会にその開催を委嘱して行われた「障害者スポーツの普及を目的」とした3年計画の事業の一環。

 京谷選手は、室蘭大谷高校卒業後、古河電工に就職し、その後設立されたJリーグ創成期の選手としてプロ登録を行ったことや、学生時代に憧れだったリトバルスキー選手(元西ドイツ代表・横浜FC初代監督)とジェフ市原時代に試合で共に出場したことなどを語った。選手としてこれから最盛期を迎えようとし、プライベートでも結婚を控えた充実の時期に起こった不幸な事故についても触れ、そこからの苦悩の日々、再起に向かっていく過程での周囲との温かいふれあいなどについても披露した。

 中でも事故後11日目、まだ今後のこともわからない時期に婚約者(現在の妻)の女性が「今じゃなきゃだめなの」と婚姻届を持参し、ベット上で横になったまま署名したエピソードに、聴講者が涙腺を潤ませる一幕も見られた。

 京谷選手は「妻の婚姻届の一件や車いすバスケットボールへの挑戦など、やりたい事や目標を周囲にも話し、自然と逃げ道をなくすようにしてきた」と戦い続けることができた理由を振り返った。

 「努力という言葉は好きではない。自分が好きでやりたいことを一生懸命にやっているだけなので、努力ではない」と語り、20年近く続けている車いすバスケットボールに「いまだ工夫の余地がある」とも話し、この先も大好きな車いすバスケットボールを続けていく事を約束した。

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