食べる

船橋に農家の納屋を活用したカフェ「三郎兵衛」 DIYで再生

「CAFE三郎兵衛」外観

「CAFE三郎兵衛」外観

  • 0

  •  

 船橋市内、県道8号線から薬円台方面に向かう抜け道の途中に12月23日、農家の納屋をリノベーションした「CAFE三郎兵衛」(船橋市飯山満町3、TEL 047-419-7722)がオープンした。

店を経営する澤功一さん(37)夫婦

[広告]

 澤功一さん(37)夫婦とその両親が家族経営する同店。母みどりさんの実家「宍倉家」の敷地と作業納屋を活用して開いた。昭和初期からの古い納屋を数年かけ、孝一さんが手作業でリノベーション。DIYテクニックを駆使して「ガス管ラック」「有孔ボードの目隠し戸」などを作った。

 天然木を使った内装にはオイルステンでエイジング加工を施すなど徹底した手作り感を打ち出す。このほか、「エジソンランプ」「黒板ボード」「シーリングファン」など、最近のカフェで流行のアイテムを備える。

 店舗面積は約12坪で、席数は店内10席(うちカウンター2席)、テラス席6席を用意。駐車場スペースは4台分を確保しているが、農家の広い庭のため駐車台数には余裕がある。

 並行して農業も営んでいるため、店で使うソラマメ、レタス、ネギなどの農産物は自家栽培のものを活用。ドリンクメニューでは、ハンドドリップコーヒー(400円)を前面に打ち出し、カフェラテ、紅茶、ジュースなどもそろえる。

 軽食としてクロックムッシュ(400円)、タコライス、焼きうどん(以上600円)なども提供。日替わりランチとして、海鮮丼、煮込みハンバーグ(以上1,000円)、豚肉のねぎ塩焼き(800円)なども用意する。いずれもご飯やスープ、サラダなどがセットになっている。浩一さんの父、功(いさお)さんが現役時代に市場の水産仲卸勤務だったこともあり、海鮮丼のネタは新鮮なものを市場から仕入れているという。

 日替わりスイーツとして、カボチャのプリン、チーズケーキ、本日のシフォンケーキ(以上350円)を提供するが、これらは全てみどりさんが手作りする。

 「せっかく場所があるのだから近所の人に喜んでもらえるようなカフェをつくろう」と功一さんに呼び掛け準備を進めてきた。当時、トラックドライバーから生涯の仕事を求めて転職を考えていた功一さんは「自分の好きな事が生きる」とカフェ開店を決意した。

 プライベートでもコーヒー好きな功一さんはいくつもの講座に通い詰めハンドドリップの技術を身に付けた。コーヒーは来店客の好みに合わせて「すっきり」「ほろ苦」「さわやか」と常時3種類の豆をそろえる。また、趣味のDIYで納屋のリノベーションを敢行。家族と相談しながら3年の準備期間を経て今回の開店に至ったという。

 営業時間は10時~18時(日曜は15時まで)。水曜定休。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース