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船橋・浜町の喫茶店で「子ども食堂こっこ」 市民活動家らが運営

店内の様子

店内の様子

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 ららぽーとTOKYO-BAY近くの浜町商店会にある喫茶「五番街」(船橋市浜町1)で2月19日、「子ども食堂こっこ」がプレオープンした。

笹田さん(右)と仲間

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 全国的に広がりを見せる「子ども食堂」とは、さまざまな事情で食事のとれない子どもたちや1人で食事をしなければならない子どもたちに「温かい食事」と「場」を提供する取り組み。関係者によると現在、全国各地で160を超える子ども食堂が運営されているという。

 代表の笹田明子さんは「子どもだけで来ても、子どもと一緒に来ても、大人だけで来ても、誰が来てもいい」と話す。笹田さんは主任児童民生委員としても活動している市民活動家。民生委員の研修では養護施設や少年院にも足を運び、「自分に何ができるのか」を自問自答する日々が続いていたという。

 ある日テレビで、自宅で中高生に食事を支援している人の番組を目にし、「自宅でもできるんだ」と気付き、「できるかも」は「自分がやらなければ」という使命感に変わったという。子育てを共に経験した仲間に、「子ども食堂をやりたい」という自分の思いを打ち明けると、仲間はすぐに賛同、現在13人で活動している。

 懸案だった場所の問題も喫茶「五番街」に決まった。同店のマスター牛垣さんは「喫茶店を始める当初から、大人も子どもも集える場所にしたかった」と快諾の理由を話す。

 店名は子どもが親しめる温かな響きを考えて「こっこ」と名付けたという。ひよこを連想させ、子ども食堂は「ここだよ」との気持ちも込めている。折しも今年は酉(とり)年、意図せず名付けた店名には「運命の巡り合わせもあるようだ」とスタッフ。

 メンバーがそれぞれ体当たりで企業へ足を運びプレゼンテーションを行い、共感を得た森永乳業、エスプール ワークハピネス農園、ヤオハル、千葉フードバンクなどが食材を提供している。

 メニューはその都度変えるというが、栄養士の資格を持つメンバーと笹田さんが一緒に作っていく。初日は72人が利用した。

 「子ども食堂こっこ」は3月26日のプレオープンを経て、4月16日に本格オープンを予定する。今後月1回のペースで開催。5月14日、6月11日、7月30日、8月20日、9月24日、10月22日、11月19日、12月10日、2018年は1月21日、2月18日、3月25日。

 営業時間は12時~15時。料金は、子ども=無料、大人=500円。問い合わせは笹田さん(TEL 090-1760-3907)まで。

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