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藤原に「パティスリーカンジュ」-子ども向けに「お小遣いでも買える価格で」

フランス菓子をベースに、「和も洋も良いものは取り入れる」独自のスタイルで、店を夫婦で切り盛りする

フランス菓子をベースに、「和も洋も良いものは取り入れる」独自のスタイルで、店を夫婦で切り盛りする

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 船橋市と鎌ケ谷市の市境に8月22日、フランス洋菓子を中心に提供する「パティスリーカンジュ」(船橋市藤原4、TEL047-430-5544)がオープンした。

小さい子がお小遣いでも買えるようにと350円~400円までのケーキが中心に並ぶ(関連画像)

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 子ども好きの内田経七さん(35)が「子どもがお小遣いで買いに来ることができる手頃な価格帯の可愛らしいお店をつくりたい」という思いから、350円~400円のケーキばかりをショーケースに並べる。

 フランス菓子をベースに「和」も「洋」も、いいと思った食材は使うという独自のスタイルが特徴。ショーケースには生菓子を常時15~18種類をそろえ、これにフルーツロール、デコレーションケーキや同店看板メニューのロールケーキなどを並べる。「季節のフルーツを使って季節感のある商品構成を心掛けている」と内田さん。

 内田さんの父は指輪などの貴金属の原型を作る職人だったという。幼少のころからものづくりを行う父の背中を見て育った内田さんは「いつかは手に職をつけて自分で店を持つ」と心に決めていたという。物心付いた時には姉2人と共に菓子作りや料理の手伝いをしていたこともあり、高校卒業後19歳から洋菓子屋に弟子入りし菓子職人としての道を進んだ。柏の店で6年、茨城県守谷の店で9年間修業を積み、自宅近くで空き店舗を見つけ、今年8月に独立を果たした。

 店名「Kanju(カンジュ)」の由来は、長女の柑菜(かんな)ちゃんと長男の樹(いつき)君の名前からとったもの。看板メニューは長男の樹君の名前にちなみ「樹ロール」(1本900円)とし、サービス業には珍しく、日曜が定休なのは「小さいうちだけしか子どものそばにいてやれないから」との理由から。

 夫婦で切り盛りする同店。「ハロウィーンの10月30日、31日には『トリック・オア・トリート』と来店してくれたお子さんにクッキーなどのお菓子を手渡すイベントを行う」と楽しそうに計画を語った。「できたら仮装してやってきてほしい」とも。

 営業時間は10時~19時。日曜定休。

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