生活道路の新たな安全対策として3月10日、千葉県警察と船橋市が連携して船橋市古作地区に整備した「ゾーン30 プラス」の供用が始まった。
ゾーン30 プラスは、生活道路における歩行者などの安全・安心な通行空間の整備のため、昨年8月に道路管理者と警察とが連携して取り組んできた新たな交通安全施策。
今回の整備区域は18カ所。最高速度30キロの速度規制を定めた「ゾーン30」と、車両の通行部分にポールを立てて幅を狭める「狭さく」、道路の一部を隆起させる「ハンプ」など、抜け道利用車の速度抑制対策として物理的デバイスを適切に組み合わせている。これらは県内初導入となる。
古作地区は県道松戸原木線など渋滞が多発する幹線道路に囲まれ、通学路などの生活道路が抜け道として多く利用されている。地域住民から歩行者の安全を求める声が多かったことから、市と警察で連携し地域住民等との合意を図り、ゾーン30 プラスによる整備を行うことになったという。
犬の散歩中だという西船6丁目在住の梨本さんは「スピードを出している車が結構あったので、歯止めがかかれば」と期待を寄せる。
船橋市道路建設課建設第2係長の成田龍一さんは「ホームページにも詳細を載せている。今後も市民が安心・安全に暮らせるよう、『ゾーン30 プラス』などの整備を進めていく」と話す。