船橋情報ビジネス専門学校（船橋市本町7）で12月1日、生徒による一般市民向けの「LINE講座」「PayPay＆Yahoo!講座」が開催された。

「PayPay＆Yahoo!講座」の様子。「皆さん礼儀正しく親切だった」との感想も

　ITビジネス科の卒業研究の一環として行う同講座はコロナ禍前までは毎年開催していたが、今回、4年ぶりの開催となった。担当教員の牧久男さんは「学外の方と関わり、今まで学んだパソコンスキル・知識、ビジネスマナーを実践の場で生かす経験をするのが目的」と話す。

　広報担当の藤原栞さんと国井明日香さんは9月から、街頭インタビューやアンケートを通して講座の内容をまとめてきたという。「チラシ作りなどを担当した。初めてのことなので緊張するが、楽しく学んでもらって、実際に使えるようになってもらえれば」と話す。

　当日は、「LINE講座」と「PayPay＆Yahoo!講座」に分かれて開講。合わせて15人が受講した。LINE講座では生徒が作成した約50ページの資料が手渡され、講座の最初に「LINEではメールでは楽しめない機能もあるので、LINEを使ったコミュニケーションのプロになりましょう」と目標を伝えた。LINEの基本設定からトーク画面での写真の保存や送信、連絡先の送り方など幅広い内容になった。

　PayPay講座ではアプリの登録で始まり、パスワード設定で手間取る参加者もいたが、生徒らが丁寧に指導する様子が見られた。同講座も70ページ以上の資料を用意し、ビデオ映像を交えながら、電子マネーやヤフーの使い方などを説明した。

　過去に参加したことがあり、今回は友達を誘って参加したと話す70代女性は「生徒が教えてくれるのは分かりやすくてとてもいい。年に何回もやってほしい」と話し、「思い切って受講して良かった。今さら聞けないことを知ることができて良かった」「講座の内容が分かりやすくて、テキストについても、自分で見てできそうなテキストなのがいい」などの感想も聞かれた。

　牧さんは「今回の講座を通して、どんな仕事、作業の先にも相手やお客さまがいるかということを知ってほしい。下手でも失敗しても、心を込めて仕事ができる社会人になってほしい」と期待を込める。

　1月にも開講。1月26日13時～16時＝「Excel講座」「インターネット使い方講座」、27日10時～13時＝「誰でも分かるLINE講座」「PayPay＆Yahoo!講座」。受講料は各500円。要事前申し込み。