船橋市運動公園(船橋市夏見台6)内「ホタルの里」で6月6日~10日、「ほたる観賞会」が開催された。
ゲンジボタル=船橋市運動公園「ホタルの里」で観賞会 船橋の中心地でホタル舞う
斜面に立つ2棟の飼育小屋に地下水を引き込んだ「ホタルの里」を外から鑑賞するスタイルで行う同イベント。小屋の周囲は深い森のような景色が広がり、夜になると蛍が光を放ちながら飛び交い、例年多くの市民が訪れる。
園長の大泉一人さんによると「ホタルの活動が一番活発な時間帯なので、毎年この時間に開いている」という。初日の来場者数は約750人、2日目も開催時間の1時間前から列ができ始め、子ども連れの家族や年配の夫婦などさまざまな世代が集まった。
市内在住の70代女性は「このすてきな景色とホタルが飛んでいく様子がとてもきれいで、暗くなるのを待つ間もホタルの鑑賞を楽しめる」、40代女性は「社内の回覧板でホタル観賞を知り、船橋でホタルを鑑賞できることに驚いた。娘はまだ一度もホタルを見たことがないので見せてあげたいと思い一緒に来た」と、それぞれ話していた。
ホタルの里は「ホタルを通して市民が自然に親しめるように」という思いから、1984(昭和59)年に開設され、観賞会が始まったという。長年同所でホタル飼育に関わってきた男性は「昔はヘイケホタルとゲンジボタルがいた。両方の飼育には苦労があったと先輩が話していた。光の大きさがゲンジボタルの方が大きいことから今はゲンジボタルだけになった」と話し、「このような街なかで美しいホタルを無料で楽しめる場所はなかなかないと思うので、皆さんに楽しんでほしい」と続けた。