国内外のさまざまなカブトムシやクワガタを展示するイベント「TOMUSHIのカブクワすごいぞ!!」が現在、船橋競馬場(船橋市若松1)駐輪場の特設会場で開かれている。
主催するのは競走馬の寝床となる稲わらなどの敷料を販売している「名成レーシング」(千葉県香取市)。同社では、臭いや置き場が問題になりがちな使用後の敷料を引き取り、熟成させ、堆肥にする研究なども行っている。そうした取り組みが縁で、カブトムシの力で有機廃棄物処理を行う「TOMUSHI」(秋田県大館市)との共催で、同イベントを開いた。
同社では堆肥を餌にヘラクレスオオカブトの幼虫の飼育を試みている。鈴木伸明社長は「うまくいけば来年には船橋産のヘラクレスを展示できる」と話す。
会場では国内外のカブトムシやクワガタ、全17種類、約20匹を展示。世界最大のカブトムシであるヘラクレスオオカブトや希少種のネプチューンオオカブト、サタンオオカブトなども展示している。一部のクワガタや幼虫を除き、ほとんどの昆虫に触れることもでき、週末の来場者数は1日100人を超えることもあるという。
会場には昆虫に詳しいスタッフが常駐。子どもたちに、展示されている昆虫について解説する姿も見られる。八千代市から来たという親子連れは「子どもが昆虫好きで、自宅で飼育もしている。野生では出合えない種類もいて、子どもたちも満足そう」「楽しかった。触ることができるのがうれしい」と話していた。
スタッフの下谷展章(しもがいのぶあき)さんは「昆虫好きの子どもから毎日いろいろな質問を受けている。今回の展示で昆虫やSDGsに興味を持つきっかけになったり、自由研究のきっかけにもなったりもするのでは」と話す。「飼育に関する相談や、昆虫に関する疑問を聞きに来てくれるのも歓迎」とも。
開催時間は10時~16時。入場料は、中学生以上800円、5歳~小学生=500円、4歳以下無料。8月30日まで。