千葉ジェッツふなばし(以下、ジェッツ)はLaLa arena TOKYO-BAY(船橋市浜町2。以下、ららアリ)で1月8日に開催された日本バスケットボール協会主催「第100回天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会」(以下、天皇杯)クォーターファイナルで、アルバルク東京(以下、アルバルク)と試合した結果、70-75で惜敗した。ジェッツは三連覇を逃し、アルバルクがセミファイナルに進出した。
ジェッツのホームがららアリに移転してから、天皇杯がららアリで開催されるのは今季が初めて。12月には天皇杯3次ラウンドが同アリーナで開催され、ジェッツが勝ち上がり、今回のクォーターファイナルの開催となった。平日にも関わらず来場者数は1万85人。会場はブースター(ファン)によってほぼ赤色に埋め尽くされた。
対戦相手のアルバルクは直近試合の4戦を連敗している中、天皇杯に勝利することでリーグ戦での巻き返しを図っている。一方、ジェッツは最近ではディー・ジェイ・ホグ選手やジョン・ムーニー選手の負傷があり、12月7日以降は4勝7敗と苦戦している。しかしジェッツは昨年まで天皇杯を二連覇していることもあり、三連覇を目指す一戦となった。
試合序盤はジェッツがリードし一時は10点差まで広げたが、アルバルクのアルトゥーラス・グダイティス選手の登場から徐々に差を縮められ、第2クォーター(Q)中盤に24-25と逆転を許した。その後もアルバルクとの差が広がり、第2Q終了時は7点ビハインドで折り返すことに。
後半、第3Qでもウィリアムズ・ジョナサン選手やクリストファー・スミス選手がシュートを決め、3点差まで縮めることができたが以降も再逆転を狙う展開が続く。
終盤は負傷していたディー・ジェイ・ホグ選手が復帰しシュートを決め、渡邊雄太選手の3Pシュートが決まるなど得点の機会もあったが、最後は70-75でアルバルクが天皇杯クォーターファイナルを制した。
ジェッツのトレヴァー・グリーソンヘッドコーチは「このリーグはこれまでの経験の中でも一番フィジカル(身体能力の高さ)が求められるので、そこは今後も準備段階で調整していかないといけない」と今後リーグ戦での勝利を誓った。
今試合最多18点をあげた渡邊雄太選手は試合後のコートインタビューで「負けて、すみませんでした」とブースターに頭を下げた。続けて、「苦しい時間も『声炎』のおかげで最後までプレイすることができたので、皆さんには感謝している。天皇杯はここで終わってしまったがシーズンはまだ続くので、言い訳せずに自分たちの現状をしっかり見つめて改善していくので、今後とも応援よろしくお願いします」と再度頭を下げると、会場は大きな拍手に包まれた。
なお同アリーナでは1月18日・19日に「りそなグループ B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2025 IN FUNABASHI」が開催される。ジェッツからは富樫勇樹選手(9大会連続9回目)、渡邊雄太選手(初出場)、原修太選手、田代直希選手(ともに2回目)が出場する。