
「船橋グリーンライオンズクラブチャリティーコンサート」が5月31日、船橋市民文化ホール(船橋市本町2)で開催され、市立船橋高校吹奏楽部の演奏と、2024年NHK紅白歌合戦に初出場を果たした白井市出身の歌手・新浜レオンさんによるステージが繰り広げられた。
同コンサートは「船橋グリーンライオンズクラブ」結成30周年を記念して開催され、全国大会出場の経験を持つ市船吹奏楽部が、ゴジラメドレーや和太鼓管弦楽のためのラプソディーなどを演奏。途中、男子部員によるコントやダンス、合唱も披露し、会場を盛り上げた。
最後の楽曲では、スペシャルゲストとして新浜レオンさんが登場。同部の演奏でレオンさんの楽曲「離さない 離さない」を熱唱し、コラボステージが実現した。同時に、ほぼ満席の客席からレオンさんのテーマカラーであるグリーンのペンライトがあちらこちらで光り始め、「レオーン!」の声が響いた。
レオンさんは昨年、木梨憲武さんプロデュース、所ジョージさん作曲の楽曲を歌い、紅白歌合戦にも出場するなどして注目を集める演歌歌手。レオンさんの特別出演は、船橋グリーンライオンズクラブの会長である鈴木明さんと、演歌歌手で、新浜レオンさんの父親の高城靖雄さんとの30年以上の付き合いにより実現した。白井ライオンズクラブの会長でもある高城さんは「船橋グリーンライオンズクラブは、千葉県101のクラブの中で活気、熱気のあるクラブの一つ」と話し、鈴木さんと固い握手を交わした。
レオンさんは「今日は自分の原点に返ったような気持ち。母の実家の『秋本梨園』の皆さんなど、小さい頃から僕のことを見てくださっている方も今日はたくさんお越しいただいている。皆さんの応援があったからこそ。感謝している」と深々と頭を下げる一幕もあった。
小学生から高校生まで野球を続け、千葉英和高校時代は野球部で活躍したレオンさん。「当時はライバルだった市船と垣根を越えてコラボができたこともうれしい」とも。新曲の「Fun! Fun! Fun!」も熱唱し、ダンサーの子どもたちと市船吹奏楽部の部員たち、そして観客も一緒に「WAKIWAKIダンス」を踊って会場が一つになり盛り上がった。
レオンさんの推し活を通して知り合い、「レオ友」になったという女性3人組は、おそろいの緑色のパーカを着て来場。「レオンは癒やし。私は病気をしていたが、レオンの笑顔に救われてきた。これからもたくさん応援に行く」と会場を後にした。
同チャリティーコンサートで集まった資金の一部は、市内の子ども食堂5カ所へ寄付する予定。鈴木さんは「これからも地域活動に密着した奉仕活動をしていきたい」と話す。