
塚田南小学校(船橋市行田1)の放課後子ども教室「船っ子教室」で8月26日~29日の4日間、地域スポーツクラブ「GODAI船橋」によるスポーツ体験イベントが行われ、各日約50人の児童が参加した。
(左から)青少年課の丸さん、地域学校共同推進員の成瀬さん、GODAIのスタッフ
事前に登録した児童が、平日の放課後や長期休暇中の日中に通える「船っ子教室」では、通常は担当職員サポートの下、運動ではなく工作や学習体験などに取り組んでいる。同イベントでは、柔らかいボールを使ったリレーやチームごとに挑戦するアトラクション型の運動を行った。子どもたちにとって普段とは違う体験の場となり、夏休みの運動不足解消も目的とした。
開催のきっかけは、GODAI船橋の安藤崇博さんが近隣小学校の前を通勤していた際、「子どもたちにテニスを体験してほしい」と考えたことからだという。その後、コロナ禍の拡大の影響で実施は遅れたが、市青少年課で「船っ子教室」を担当する責任者の丸和美さんが調整し、今回、実現に至った。
GODAIは2008(平成20)年から船橋市内でテニススクールを展開し、市民駅伝大会での走り方指導や低学年向けの駆けっこ教室など、地域と連携した活動を継続してきた。安藤さんは「地域貢献が会社の命題。地域の方々の健康づくりや子どもたちの運動機会を担えれば」と意欲を示す。
同日は、地域学校共同推進員の成瀬有さんも立ち会った。成瀬さんは船橋に住んで約20年。他地域から転入してきた世帯も多い塚田南小周辺を「新しい街だからこそ挑戦できることがあり、地元の人とのつながりは子どもにとって貴重な経験になる」と話す。
丸さんは「1年生から6年生まで幅広い子どもたちが満遍なく楽しめる企画を考えるのはとても難しいが、今回はどの学年も楽しそうな笑顔を見ることができた」と振り返り、成瀬さんは「子どもたちも良い緊張感を持って取り組めた。GODAIは学童のノウハウがあり、子どもの気持ちを乗せるのが上手」と話す。船っ子教室の運営についても、「今後は地域団体との協働プログラムもさらに取り入れていきたい」という。
「子どもたちには、地域を通じ、さまざまな大人から学んでほしい。何かをやれば必ず誰かが見てくれていると感じられる体験が大切」と成瀬さんは会場を見守りながら強調する。