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船橋・船芳園「秋のほほえみ」、梨の全国選手権で最高金賞受賞

最高金賞を受賞した「船芳園」園主の加納芳光さん

最高金賞を受賞した「船芳園」園主の加納芳光さん

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 市内梨農家「船芳園」(船橋市二和東2)が9月3日、大阪で開催された「第4回 全国梨選手権」で全国から集まった47の梨から1位となる最高金賞を受賞した。

加納芳光さんの手元に届いた表彰状と「秋のほほえみ」

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 同選手権は一般社団法人「日本野菜ソムリエ協会」(東京都中央区)が主催。今年で4回目を迎え、野菜ソムリエが評価員を務める。野菜ソムリエ有資格者40人が参加し、エントリーのあった全国47品の梨が、品種・産地・生産者を一切伏せた状態で審査された。

  二和エリアの梨農家「船芳園」園主の加納芳光さんは「今年初めてこの選手権にエントリーした。まさか最高金賞を取れるとは思っていなくて驚いた」と感想を話す。

 最高金賞を受賞したのは、この時期に採れる品種のうち「秋のほほえみ」。「‘船芳’極み梨 秋のほほえみ」と題してエントリー。加納さんは今回、2品でエントリーし、もう一品種は「トーキョーMallie(マリー)」で出品した。

 「当園では幸水や豊水といった昔ながらの品種も作っているが、『甘太』『秋のほほえみ』など、最近出てきたおいしい品種も多く作っている。なかなか新しい品種を知ってもらう機会がないので、皆さんに知っていただくためにも新しい品種で挑戦したかった」と加納さん。「思いは一つ。うまい梨を作ること。秋のほほえみを食べてついほほ笑んでくれたらうれしい」と生産者のこだわりポイントを添えてエントリーしたという。

  審査は、甘み・酸味・食感・果汁などの味覚要素の評価項目を設け、それぞれの要素を数字で評価。後日、加納さんが受け取った採点シートに書かれたコメントには「甘酸バランスも良く美味でした」「鼻からふわっと梨を感じた」「果肉はしっかりとした味わいと甘み、果汁はさっぱりした甘み」などがあったという。

 加納さんによると、「秋のほほえみ」は鎌ケ谷市の梨農家が生み出した品種だという。同園での今シーズンの「秋のほほえみ」はもう収穫が終わる。

 「まだたくさん採れる品種ではないので、店頭では一個ずつ販売するなど、なるべく多くの方の手に届けられるよう工夫しているが、もう時期が終わってしまうのが残念」と話す。「来年も違う品種でこの選手権に挑戦し、新しい品種を多くの方に知っていただけたら」と、加納さんはさらなる意欲を見せる。

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