地方競馬を代表する名馬として知られている船橋競馬所属の「フリオーソ」(雌・9歳)の引退式が1月7日、船橋競馬場(船橋市若松1)で行われ、多くのファンが会場に詰め掛けた。
船橋競馬場で「最強の地方馬」が引退式、ラストランに多くのファンが詰め掛けた(関連画像)
フリオーソは全39戦11勝のうち、最上級のレースであるG1レースで史上最多の6勝を挙げており、賞金獲得額でも史上最高額となる約8億5,000万円という名実ともに地方競馬を代表する馬。
2004年5月1日に生まれ、2006年デビュー。デビューの2006年にはG1レース「全日本2歳優駿」を5番人気ながらもJRAの有力馬を相手に2馬身以上の差をつけて優勝。中央競馬と地方競馬の交流競走に指定されている「帝王賞」(G1)では2008年、2010年の2度にわたり優勝している。
中央競馬のレースにも出走経験があり、2011年に行われたG1レース「フェブラリーステークス」では2着に入っている。
昨年5月に足の病気を理由に長期休養に入り12月に引退を発表した。引退レースとなった12月29日の「東京大賞典」では、約7カ月の休養明けのためか6着に終わっている。引退後は、種母馬として活躍する予定。
この日は、8レース終了後に「フリオーソ引退式」が行われた。調教師の川島正行さん、騎手の戸崎圭太騎手ら関係者に花束の贈呈が行われ、全レース終了後にはファンとの記念撮影会も行われた。競馬場内では「ありがとうフリオーソ」と題した写真展も行われ、引退を惜しむファンらが詰め掛けた。