船橋の「非公認」ご当地キャラクターとして、ご当地キャラ総選挙(日本百貨店協会主催)で1位になり全国に船橋市の認知を広めたふなっしーに対し、船橋市が感謝状を送ることが分かった。
ふなっしーは、「ゆるくない」動きとちょっとした毒のあるしゃべりで、それまでの「ゆるきゃら」の概念を壊し、人気を集めている。2月に出演したテレビコマーシャルや朝の情報番組で人気に火が付き全国でさまざまなイベントに参加するなど船橋市のPRに貢献してきた。
また、市内でも「船橋のなし」を使ったカクテルを自ら「公認」し、船橋駅周辺の飲食店33店舗や新京成沿線の飲食店数店舗と協力して梨をPRした。直売所を持つ梨農家や船橋市場と連携して「ふなっしーの梨袋」や「ふなっしーの梨箱」にも登場。市内外での梨販売向上に貢献した。
今夏は、猛暑と晴天続きに恵まれ、梨は例年にない豊作。そのため、梨を主力農産物としている県北西部では、市場で値が付かない梨に苦労をしていたが、船橋市内の梨生産農家は「例年と同じ価格で販売できた上にふなっしーの梨袋を求めるお客さんが全国からやってきた」と、ふなっしーへの感謝の気持ちを表した。
こうした経緯から、船橋市では「ふなっしーが梨産地でもある船橋のイメージアップに貢献した。感謝の気持ちを形にしたい」と、感謝状を送ることを決定した。ただし、「ふなっしーも望まないだろうから、公認はしない」と松戸徹船橋市長。日程は今のところ未定だが、近日中に市内で感謝状の贈呈式が行われる見込みだ。