船橋市内の小学生を校外学習などに運び続けてきたバス「キッズ船橋号」(富士重工製UD KC-460LAN)が首都圏の排ガス規制に伴い引退、県内での役目を終え被災地へ提供された。
船橋市は1998年9月より、市内東町にある市総合教育センタープラネタリウム館や一宮町にある「市少年自然の家」への移動など小学生の校外学習用送迎車として「キッズ船橋1号」「同2号」を運行してきた。「走行距離は共に約20万キロに達するもののバスとしてはまだ現役」(市教育委員会)ということから、先の震災被害により送迎バスの需要が大きい福島・岩手の両県へ提供する事になった。
東北への出発となった7月7日、船橋市役所前に駆け付けた海神南小学校の児童に見送られ第二の人生をスタートさせた。ちなみに、キッズ船橋号は常に1号と2号が並走する事が多かったため、市関係者やバス愛好家の間では「第二の人生は別々の道を歩んだ」と話題を呼んでいる。