船橋の写真家・安原修次さんが4月30日、通算30冊目となる花の写真集「浜通りの花」を、ほおずき書籍より出版した。
217種類もの花を収めた同書は、東日本大震災で被災地となった福島の各地で撮影したもの。表紙のハマヒルガオはその名の通り海辺に咲く花で、安原さんは「津波にのまれても力強く咲いている姿を見て、少しでも被災者の方々が元気になってくれれば」との願いを込めたという。
安原さんは元小学校教諭。初めは学校の児童たちの姿を撮っていたが、趣味が高じて離職後、花をはじめ植物を撮影する写真家に転身。阪神大震災の時には「花ひらく神戸」という写真集を出し、今回の大震災でも第1弾として「三陸の花」を出版。地元の人々の癒やしとなるような花々を撮影し続けている。
被災地の花は希少な品種も掲載されていることが多く、問い合わせや応援の声も後を絶たないという。「少しでも多くの人の目に触れるよう、これからも頑張りたい」と安原さん。同書は福島の学校などに寄付する予定。
A5サイズオールカラーで159ページ。 価格は1800円(税別)。