船橋市非公認のご当地キャラクターふなっしーが本業の船橋のなしPRで力を発揮し、オリジナルの「ふなっしー梨箱」の販売が好調だ。すでに幸水は完売し、8月中旬から収穫が始まる豊水の先行予約が8月11日に始まった。
船橋のなし売り場は、ふなっしーのPOPで目を引く(関連画像)
同梨箱は、「船橋のなし」公式ホームページと船橋に本社を構えるスーパーマーケット「ランドロームジャパン」の店頭で幸水の時期に1500ケースを販売。そのほか、石川県の「マルエー」、北海道札幌を中心に展開する「卸売スーパー(りんごハウスグループ)」、高知県土佐市に本社を構え高知県内に展開する「サンプラザ」などのスーパーマーケットチェーン店頭で計2000ケースを販売した。
同梨箱は、最高級品の「秀」クラスよりもさらに大玉で味も乗って、日焼けなどのマイナス要素もないものだけをブランド梨として箱詰めし販売している。
同梨箱を扱うのは船橋市地方卸売市場で青果仲卸業を営む山邦青果。同社専務の浅沼仁さんは「今年、船橋の梨は船橋市場だけでなく全国各地の市場でも強い引きがある」と話す。同社が取引する金沢の生鮮スーパー「マルエー」では、これまで地元産の梨で展開していた売り場を、今年からふなっしー効果も加味して船橋の梨中心に切り替えた。
8月1日から13日までの2週間で、昨年100万円程度だった売り上げは3倍に、梨全体の売り上げでも120パーセントを上回る売り上げを記録。当初の計画より5倍の実績で推移しているという。豊水に切り替え販売を始めたふなっしー梨箱も好調で、11日からの予約1週間を待たずに300ケース近くの予約が入っているという。
同梨箱の料金には、東日本大震災で両親を失った震災孤児を支援するNPO団体への寄付分が含まれ、昨年から販売を始めたふなっしー梨袋も同様に寄付分が含まれている。ふなっしーは著作権を許可する代わりに寄付することを指示。自身の影響力を使って継続的に寄付できる仕組みづくりを行っている。