船橋市保健所（船橋市湊町2、TEL 047-431-4191）で11月12日、「エボラ出血熱」に感染した疑いのある患者発生を想定した移送訓練が行われた。

感染者発生時に移送する特別仕様の救急車（関連画像）

　「エボラ出血熱」は、2014年7月以降、西アフリカを中心に世界で増加傾向にある感染症。船橋市では、日本国内での健康危機事例発生時に市民の健康被害を最小限に抑えるため、保険所業務の相互協定を結んでいる柏市と合同で対応訓練を行なった。

　この日は、船橋市保健所、船橋市消防局、船橋警察署、柏市保健所の職員ら計70人が参加した。

　訓練では、西アフリカからの帰国者2人が同病を発症し、市内で二次感染、三次感染が起きた状況を想定。当日は、PPEと呼ばれる防護服の着脱や、消毒、患者を隔離した状態で運ぶアイソレーター車の乗降、患者の自宅から移送車両と医療機関までの移動などを各機関が連携して行った。

　千葉県では、感染した疑いのある患者を確認した場合、成田赤十字病院（成田市）に移送すると決められているため、船橋警察署パトカー先導のもと、消防署の救急車と保健所車両で搬送する訓練を行った。