船橋・天沼弁天池公園(船橋市本町7)で12月10日、「ふなばし朝市」が開催された。主催は船橋市。
同市は2009年の「政策実現研修」で採択された事業で、3回目の開催。同研修は、「若手職員を対象に常日頃考えている『取り組みたい課題』や『取り組むべき課題』を市に提案し、計画から実現まで全てにメンバーとして関わらせる目的で行われている取り組み。
今回は、「その場で地のものを食べられるような模擬店が欲しい」という市民の要望に応え、農水産物や加工食品の模擬店に加え、市内でも地産地消に力を入れている事で知られるレストラン3軒に出店を依頼。船橋産の農水産物を使ったメニューを提供する。
参加したのは、船橋グランドホテル(ホンビノス貝のクラムチャウダー)、ラ・ノッテビアンカ(からし菜のパスタサラダ)、ビストロ コマ(小松菜のキッシュ)。各店では市民が行列を作り盛況だった。併せて、東日本大震災の被災地へ送る義援金の募金も呼び掛けた。
当日は底冷えのする寒さだったこともあり、これまで2回と比較して出足は振るわなかったものの、開始1時間後の10時ごろには客足も伸び会場内に活気が出てきた。同市担当者は「来場者向けの先着無料配布がなかったためでは」と分析し、次回以降にこの結果を生かすという。
この日、家族3人で訪れた松本節男さん(70)は「初めて来たけどなかなか良かった。野菜も安いしクラムチャウダーもおいしかった」と笑顔を見せた。