船橋市の塚田小学校(船橋市前貝塚)の授業で2月16日、5年生の児童たちがタブレット端末で制作した地域のPR番組を発表した。
校内の若手教員を対象とした研修の一環として行われた同授業。同校には現在、若手と初任から10年未満を合わせて13人の教員が在籍。最新の機器などを使った授業方法の共有や、指導方法の見学などを通じて全体的な指導力の底上げを狙う。
授業内容は、5年3組の担任・金子直也先生が発案。「自国や郷土の理解なくして真の国際理解や異文化に対する理解を深めることはできない」という考えから身近な学区周辺を取材し、番組作りを行ったという。「より良い手法を授業に取り入れることで、児童の理解度を高めようという思い」と金子先生。
児童はパソコンや書籍などで「塚田」について調べ、気になったものを複数挙げた。その後、8班に分かれて取材と調査に出掛け、班ごとに決めたテーマに沿ってタブレット端末で撮影して素材を収集。それらを編集したものを授業で発表し、プレゼンテーションを行った。
従来は壁新聞で行われていた授業形式を、タブレット端末という最新機器を取り入れ授業を組み立てた。「これまでは完成したものをみんなに見せて発表していた。タブレット端末だとみんなの意見を聞き入れてから修正し、完成させることができる」と同小教員。「途中段階で批判・批評を受け入れることで、(人としての)幅が広がることも期待できる」とも。