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船橋の高根木戸「居酒屋みんと」で認知症カフェ-認知症患者と家族が懐メロ

歌を歌い楽しむ参加者

歌を歌い楽しむ参加者

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 船橋・高根木戸にある「居酒屋みんと」(船橋市習志野台1、TEL 047-461-8868)で3月12日、「第2回オレンジカフェ(認知症カフェ)」が開催され、認知症患者とその家族、地域住民の50人が参加した。

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 1回目は昨年10月、「ふなばし福祉まつり」の中で開かれた。主催は船橋市認知症高齢者グループホーム連絡会。地域住民が認知症を理解し認知症の患者と一緒に楽しく過ごすことを目的に、同店を借りて開いた。

 当日は、カラオケと軽食を楽しむことをメーンとして行い、「カンカン娘」「哀愁列車」「別れても好きな人」など往年の歌謡曲が披露され、中には手拍子をしながら一緒に口ずさむ人も。認知症の夫と一緒に参加したという50代女性は「初めて参加した。夫と一緒に参加できたのがうれしかったので、また参加したい」と話していた。

 「今回は、認知症の方、地域の皆さん、その家族に楽しんでもらいたいことと、市民の皆さんにオレンジカフェを知ってもらうことが目的。今後、認知症の人も一緒に楽しめるような場所を船橋市内に増やしていきたい」と同連絡会代表の形山昌樹さん。

 今後は認知症の利用者だけでなく、認知症の人を支援する家族やスタッフ、地域の人なども集め、テーマや場所を変えながら市内での開催を目指していくという。

 会場を提供した「居酒屋みんと」は、障がい福祉サービス事業所「ぐらすグループ(ふくしねっと工房 NPO法人「1to1」)が展開する施設の一つで、日中は近隣の高齢者がカラオケとして利用している。

 店内はバリアフリー、ステージへも車いすで上がれる。車いす用のトイレも完備。「ステージで歌ったり踊ったり、皆さんとても楽しんでいる。今後も高齢者の方が安心して楽しめる場所を提供していきたい」と店主の友野剛行さん。

 認知症カフェは、2012年9月に厚労省が発表した認知症5カ年計画(通称=オレンジプラン)の中で、「認知症の人と家族、地域住民、専門職等の誰もが参加でき集える場」として2013年以降全国で普及が進められている。オレンジカフェは同連絡会が付けた船橋オリジナルの名称。

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