スポーツ鬼ごっこの普及団体「一般社団法人鬼ごっこ協会」船橋支部が5月31日、天沼弁天池公園(船橋市本町7)で体験イベントを開いた。
スポーツ鬼ごっこは5年前に競技として立ち上がり、同協会は4年前に設立。現在、品川区では教育委員会がバックアップして学校に専用コートを用意するなど、全国的に普及が進んでいる「古くて新しい」スポーツだ。小学生から大人まで同じルールで遊べることや、身体能力や年齢差を感じさせずにプレーできる点が、普及を後押ししている。
公式ルールでは、横幅20メートル、長さ30メートルのコートを用意。センターラインで陣地を区切り、自陣と相手陣を分けて行う。
相手陣内から宝と呼ばれる目標物を制限時間内に多く取ったチームが勝ち。自陣内では相手プレーヤーに両手でタッチすることで、一時的に戦闘不能にできる。タッチするときに強くたたいたり、押したりすることは禁止。
足が速い、背が高い、身体が大きいなど身体能力の高い選手が必ずしも活躍できるわけではなく、むしろ体の小さい子どもが得点することができるのが特長。大人と子どもが同じチームで競技することができる。
この日の体験イベントには4家族20人ほどが集まった。最初は3分間の軽い試合をで数回こなしてから、公式ルールと同じ5分でプレーした。
参加した津曲俊明さんは「子どもと一緒になって汗を流せる点、ルールがシンプルな点が楽しみやすかった」と感想を話した。
普段は会社員として勤務し、休日を利用してスポーツ鬼ごっこ普及に努めている同支部の富島浩彰さんは「最初は子どもを遊ばせる外遊びを探していたが、いつの間にか自分が夢中になっていた」と笑顔を見せる。