船橋駅前商店会(船橋市本町4)が10月28日、商店会内の街路灯を全て新しいものに変えた。
「船橋の顔である駅前商店会を安全で心安らぐような通りにしたい」という同商店会員の思いから実施。船橋市商工振興課と相談し、江戸時代から近世にかけて運行していた五大力船(ごだいりきせん)をあしらった。「五大力船は当時、関東周辺の海運に小廻(こまわ)しの廻船(かいせん)として船橋港にも出入りしており、船橋を象徴するデザインといえる。すでにマンホールのデザインに使われており統一性を持たせた」と同商店会相談役の山本定四郎さん。
街路灯は塩害に強いステンレスを使い、表面は粉体焼付塗装の緑色で耐久性を持たせた。LEDの電球選びには1カ月間をかけて実際に2種類の電球を試用し、商店会会員、行政の意見を聞いて決めたという。
「新しい街路灯は以前の倍以上の明るさになり、治安にも効果がある。2階の店舗で照明が目の前に見える場合は明るさを調整している。帆船のデザインの内部はスピーカーになっており、災害無線など音声が拡散することなく確実に歩行者の耳に届くように工夫している」とも。
同商店会会長の高橋哲さんは「県内はもとより、首都圏でこれだけの街路灯がある商店街は珍しいのではないか。街路灯だけでなく歩道のバリアフリー化、電線地下埋設、立て看板の撤去、清掃なども以前から行ってきた。船橋を訪れる人々に気持ちよくショッピングしていただきたい」と話す。
街路灯は15メートルおきに等間隔に立ち、現在は千葉ジェッツの赤いフラッグが下げられている。今後は、クリスマス、正月用のフラッグも飾る予定だという。