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西船橋裏路地にハンドドリップのコーヒー屋台「カクヤコーヒースタンド」

コーヒーを入れる店主の蘆田格也さん

コーヒーを入れる店主の蘆田格也さん

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 西船橋駅北口の路地裏に面した駐車場の一角に夕方から深夜まで出現するハンドドリップコーヒーの屋台「Kakuya Coffee Stand(カクヤコーヒースタンド)」がSNSを中心に話題を呼んでいる。

屋台の様子

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 同店が営業しているのは西船橋駅から国道14号線に向かう細い路地に面した駐車場の一角。西船橋で50年続く老舗美容室「CANNES(カンヌ)」(船橋市西船4)隣に出店している。

 兵庫県出身の蘆田格也(あしだかくや)さん(24)が、「自分らしく生きていくために切り開いてきた」という同店。都内などでは同様のスタイルでコーヒーを販売する例も見られるが、船橋市内では珍しい。

 18歳で上京し、とび職としてキャリアを重ねる中、日曜に飲食店でアルバイトをするようになったという蘆田さん。接客の面白さを知り、「いつの間にか飲食店での仕事が本業になった」という。22歳で仲間3人と独立、池尻大橋に飲食店を構えた。

 並行して、ハンドドリップでコーヒーを入れる方法を独学で追及。試行錯誤の末、現在の手動ミルを使って、豆はスペシャリティコーヒーのものを使用し、ゆっくりと時間をかけて1杯1杯を丁寧にいれる自分流のスタイルにたどり着いた。焙煎(ばいせん)は専門家に師事して基本から習った。23歳で現在のコーヒー屋台というスタイルを確立し、沖縄県内を屋台で回る日々を過ごしていた。

 そうした中、ベルギービール専門店で同僚だった尾方琢斗さんが、西船橋の「CANNES」2階で洋食店を立ち上げることを知る。尾方さんから「一緒にやらないか」と誘いを受け、昨年8月中旬から同所で夕方から明け方にかけてコーヒー屋台の営業を開始した。

 「コーヒーがあることで人と人とがつながり、人が人と出会える。僕もたくさんの人に出会える。このスタイルが好き」とほほ笑む蘆田さん。「コーヒーには人の内面が出る。1杯1杯をしっかり丁寧に入れていきたい」とも。凍えるような寒さの日も、夏の蒸し暑い日もこだわりを持ってコーヒーを入れ続けている。

 価格は1杯400円。分営業時間は17時~23時30分。火曜定休。

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