船橋駅北口の大通りから1本入った住宅街の一画に6月16日、紅茶と焼き菓子の専門店「Tea Spring」(船橋市北本町1、TEL 080-9568-6954)がオープンして8カ月が過ぎた。
20年以上働いた会社を辞めた後、自宅のリビングを改装し長年の夢だったティールームを開いた外山千春さんが店主を務める同店。
店舗面積は7.5坪。席数は4人掛けテーブル席と2人掛けテーブル席合わせて10席。クラシック音楽を店内BGMに、ヨーロッパ調の家具で統一し、優雅な雰囲気を演出する。
「コーヒーが飲めない体質ということもあり、昔から紅茶が好きで、おいしい紅茶を求めて数えきれないほどのティールームに足を運んだ」と外山さん。
なかなか理想の紅茶に出会えないことから、「自分で満足できる紅茶を探して、おいしい紅茶をもっと広めたい」との思いが強くなったといい、紅茶の本場イギリスにも何度か足を運び、紅茶や文化について学んだという。
メーンメニューは、16種類を取りそろえる「紅茶」(ポット=500円~)。茶葉の産地や特徴、茶園の情報まで詳しく紹介する。「紅茶は入れるタイミングが大事なので、目を離さず集中している」と外山さん。「10年以上かけて巡りあえた茶葉など輸入元を厳選している。紅茶本来の香りを楽しんでほしいため、フレーバーティーは扱っていない」とも。
このほか、外山さんの手作りによるイギリスの伝統的な焼き菓子も用意する。ラインアップは、スコーン(2個450円)、レモンドリズルケーキ、ヴィクトリアサンドイッチケーキ(以上1カット400円)、フラップジャック(2枚入り200円)など。中でもキャロットケーキは、試行錯誤しながら編み出したオリジナルレシピで、原料も可能な限り国産の物を使っているといい、来店客から好評を得ているという。
「一人でやっている小さなお店だが、一杯一杯丁寧に入れた紅茶に焼菓子を用意している。ぜひ足を運んでいただければ」と来店を呼び掛ける。
営業時間は11時~18時。水曜・木曜定休。