暮らす・働く 学ぶ・知る

船橋市内10飲食店で復興支援「石巻牡蠣の会」 カキ1000人前振る舞い

伏見屋店長の伏見太郎さん

伏見屋店長の伏見太郎さん

  • 0

  •  

 二和向台駅近くの居酒屋伏見屋など船橋市内の飲食10店舗で3月11日、東日本大震災復興支援企画として「石巻牡蠣の会」が開催される。

[広告]

 企画したのは焼き鳥居酒屋「伏見屋」(船橋市二和東6、TEL 047-447-1355)店長・伏見太郎さん(39)。伏見さんは2014年3月10日、通常営業を続ける傍らで「明日は東日本大震災から丸3年。僕たちは何事もなく日常を過ごしているけれど、3年前の明日は多くの人が亡くなった。しかもいまだに多くの人が仮設住宅で不便な生活をしている。自分たちだけ幸せで良いのだろうか」という思いが頭から離れなくなった。

 普通に営業を終え、居ても立ってもいられなくなった伏見さんは高速道路で東北地方を目指した。明け方近く、震災被害の大きかった宮城県石巻市の浜辺にたどり着き「飲食店なのだから来店するお客さんにカキを振る舞って震災をみんなで考えよう」と知り合いのつてを頼り、牡鹿(おじか)半島鮎川浜地区で漁業を営む阿部英則さんにたどり着いた。100人前のカキを購入し、11日の来店客に「復興から3年、よろしかったら石巻のカキを」と無料で振る舞った。

 2015年、伏見さんの行動を聞き付けた飲食店店主が企画に合流。中村さんの「地産工房KAN」(大穴南1、TEL 047-461-0121)、西内さんの「FOOD'sBAR unLOC」(北本町1、TEL 047-421-5560)、飯田さんと森さんが共同経営する「炭火串焼びんすけ」(習志野台3 TEL 047-401-9575)、鈴木さんの「粉者」(本町1、TEL 047-401-2578)の4店が参加を表明した。
 さらに、駆け込みで高野さんのワインバー「BAN-YA」(本町2、TEL 047-433-3977)も同企画に合流し、全6店舗で500人前のカキを任意の寄付と引き換えに無料で振る舞った。

 今年は、スールカフェ(二和東5、TEL 047-447-5004)、和食―場―冠本店(本町5、 TEL 047-460-8808)、大黒鮨(二和東6、TEL 047-447-2569)、みをつくし(西習志野3、 TEL 047-404-7705)、アジア食堂ジェーン(本町2、TEL 0800-400-9919)の5店舗も参加し、計10店舗で「石巻牡蠣の会」を開催、石巻のカキ1000人前を振る舞う予定だ。

 昨年は、うわさを聞きつけた来店客が集中し、閉店よりも前にカキが終了したという同企画。「昨年の様子から考えても、普段よりも混雑が予想されるので、当日の来店は事前予約をしてもらった方が良さそう」と伏見さん。企画に参加する飲食店の公募はすでに締め切ったという。

 各店営業時間に合わせで開催するが、輸送の関係でカキの提供はディナータイムのみの提供となる。今カキは全て火を通した上で提供する。問い合わせは参加各店まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース