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障がい者の雇用受け皿「わーくはぴねす農園 船橋ファーム」開所

農園のハウス

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 船橋市内の県道8号線(通称=船取線)から北東に抜ける道沿いに完成した障がい者の就農施設「わーくはぴねす農園 船橋ファーム」(船橋市高根町)の開所式が1月11日、松戸徹市長をはじめ約200人が出席して行われた。

開所式の様子

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 同園を運営するのは、障がい者雇用のコンサルティングや就労支援事業を行う「エスプールプラス」(本社=東京都千代田区)。2010年、千葉県市原市に6700坪の農園を開所して以来、船橋ファームは県内6カ所目、同社運営の農園としては7カ所目となる。

 船橋ファームは、地主である仲村学さんの協力の下、2800坪の敷地に大型ビニールハウスが立ち並ぶ。「トラクターなどの機械も事故につながる可能性があるので一切使わない。就労者の中には土ぼこりなどに対して神経質な方も多い」と同社の和田一紀社長。そのため培養土の代わりに、発泡スチロールに「パミスサンド」と呼ばれる軽石を細かく砕いた物を土の代わりに敷き詰めた養液栽培装置を使う。

 敷地内には、事務所や更衣室、休憩室として使用するコンテナハウス6基、共同スペースとして大型冷蔵庫や収穫した農産物の洗浄スペースも用意する。そのほか、JR西船橋駅~JR船橋駅~同園を巡る送迎バス2台も配備。

 同社のビジネスモデルは、今後そのパーセンテージが上がることがほぼ確実とされている法定雇用率にのっとって障がい者を雇用したい企業に対し、農園の敷地を区画貸しする。区画は、障がい者1人の雇用に対して2区画を貸し出すルール。

 雇用に関しては、特別支援学校やハローワーク、事業所、市の福祉課などと連携を取りながら同社が企業に代わって求職者を集める。就労者は大手企業に雇用される形となり、「約10万円の給料を受け取りながら障がい年金も受給できるので、月十数万円の収入が得られる。所得税も納め、しっかり社会に貢献している」とも。

 就労希望者は、まず「チャレンジファーム」と呼ばれる実習場所で農業体験をしながら適性チェックを受け、その後実際の訓練で仕事を覚えてから企業に橋渡しされる。

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