JR下総中山駅と京成中山駅にほど近い日蓮宗大本山の中山法華経寺(市川市中山2)で3月26日、桜が開花し、月末から4月初旬に見頃を迎えそうだ。
桜の名所としても知られる同寺は鎌倉時代に創建された800年近い歴史のある寺で、五重塔をはじめとする多くの重要文化財や大仏が現存している。満開時には、祖師堂や五重塔周辺にソメイヨシノが咲き誇り、歴史的建造物に華やぎを添える。仁王門から五重塔に続く参道は両脇に桜の木々が並び、桜のトンネルのように様変わりし、毎年多くの人が桜を鑑賞しながら散策を楽しむ。
桜の開花の様子を見に訪れていた30代のタイ人女性は「ここでしか撮れない写真が撮影できる。五重塔と桜の風景がおすすめ」と話す。来日して3年、過去にここで撮った写真は、建物と桜の風景が日本的で美しく、母国の友人から好評だという。近所に住み長年ここの桜を見続けているという70代の夫婦は「境内にシートを敷いて花見することが禁止されているので、のんびり散策できていい」とも。
参道入り口のコヒガンザクラはいち早くピンク色の花を咲かせ、境内のソメイヨシノはつぼみがふっくらと膨らみ、ほころび始めている。週明け雨と寒さが戻り、満開までに時間がかかり、「ソメイヨシノの見頃は4月に入ってからになるのでは」と参道に立つ食事処「田中家」の女性スタッフは話す。
開門時間は9~17時(冬期は16時まで)。駐車場100台(無料)。