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船橋に「原始焼き・和酒 炎蔵」 いろりで焼き上げる原始焼きをメインに

いろりを使う原始焼き

いろりを使う原始焼き

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 船橋駅南口にあるスクランブル交差点近くに5月3日、「原始焼き・和酒 炎蔵」(船橋市本町4、TEL 047-409-3786)がオープンした。

右から大山さん、佐久間さん(関連画像)

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 店主の大山貴久さん(29)はメーカーで営業職として働いていたが、2014年に大山さんが所属している和太鼓団体のつながりで飲食業界に転職。働いていく中で、「お客さまもスタッフもみんなを大事にできる空間をつくりたい」という思いが強くなり、独立を決めた。

 「他店とかぶらないような店にしたかった」といい、「普通の炭焼きではなく、素材を生かしておいしく食べられる焼き方の『原始焼き』が面白いのでは」と、原始焼きをメインとする店にした。

 いろりを使い、炭火でじっくりと焼き上げる原始焼き。じか火ではなく炭火の周りに串を立てて、煙が立たない状態でじっくり焼き上げるので、皮目はぱりっと、中はふっくらとした素材本来の味が楽しめるという。焼き上がり時間は素材によるが、30分から1時間ほどを要する。

 店内の壁はコンクリート打ちっぱなしで、床や天井には木材を使い、落ち着いた空間に仕上げた。約25坪の店内には、カウンター6席を含む26席を用意。個室は3人用1室、4人用3室を用意し、4人用の個室はパーティションを開けて広げることもできる。

 メニューは、大山さんが飲食業界に入ったときに同僚だった佐久間邦雄さんと一緒に考案。毎日船橋市場から仕入れる鮮魚を使う魚料理は、1匹の魚を注文する場合、半身は原始焼き、残りは刺し身になど、調理法を変えて注文することもできる。魚はその日の仕入れで種類も値段も変わるが、現在はアユの塩焼き(680円)がお薦めだという。

 そのほか、オリーブオイルとニンニクに酒盗を交ぜたソースを使った「和ーニャカウダ」(1,280円、バケットおかわり自由)、チーズをその場で削って好きなだけトッピングできる「シーザーサラダ」(850円)など洋風メニューも提供。同店の入るビルには牛肉を専門とする飲食店があるため、肉料理は牛肉以外の馬肉、ラム、カモ肉を用意する。

 ドリンクメニューの中で大山さん一番のお薦めは、鹿児島の蔵元の芋焼酎「天使の誘惑」。同店では店内にあるシェリーだるで保存し、自家熟成させて提供する。「芋焼酎を自家熟成している店舗は珍しい」と大山さん。芋焼酎の熟成年別の飲み比べコースや、日本酒も黒龍酒造の「黒龍」や「九頭龍」なども取りそろえる。

 ワインは国産にこだわり、長野県の「五一わいん」(白・赤、各500円)を用意。水割りやお湯割り用の仕込み水は、鹿児島の酒蔵で使っている「HOUMEI」という水を使っている。

 大山さんは「子ども連れでもおひとりさまでもゆっくり過ごしてほしい。原始焼きと牛以外の肉を楽しんでもらえれば」と呼び掛ける。

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