会社を「卒業」した元サラリーマンが集まるサークル「船橋市自活村」が4月1日、習志野近隣公園(船橋市習志野台3)で毎年恒例の花見を開いた。
同サークルは、定年後の60歳から80歳までの20年間に誰もが持つ「10万時間」の余暇時間(自遊時間)を「どう頑張らないで弾んで生きていくか」を考え、「一人一活」をテーマに壮大な暇つぶしを実践している。
花見は毎年4月1日、「桜が咲こうが咲くまいが行う」のがルール。村長の杉本晴夫さん(73)は「花見はみんなの顔を見て酒を飲むために家を出てくる口実。花は咲いていなくても関係ない」ときっぱり言い切る。会場内での出入りは自由。酒やおつまみのほか、持ち込みも大歓迎だ。
入村の条件は特に定められておらず、「入りたい人が入る。暇つぶしの場所」と同村で村長を務める杉本さん。過去には一切触れず、語ることも禁じている。「どこに住んでいる誰なのか」だけが同村で許される自己紹介。この日も、10時から酒盛りが始まり16時にはいったん終了。その後、居酒屋で「反省会」を開いた。