千葉商科大学人間社会学部の勅使河原隆行准教授ゼミナールの学生と福島県の母親たちがコラボして開発したオリジナルコーヒー「CUCブレンド」が7月12日に発売され、同23日の「真間あんどん祭り」(真間山弘法寺、市川市真間4)でも販売された。
ふくしま子ども支援センターは、東日本大震災後の親子支援に取り組んでおり、一事業として「ままカフェ」がある。避難先から福島県に戻った母親たちが生活や子育てなどについて話し合う場所として、2013年から始めた企画。
市川市内の自主避難者との交流や支援が少ないことから、同ゼミでは勅使河原准教授が中心となり、同大学近くに避難している母親たちを対象に「ままカフェ@千葉商科大学」を2015年から開催。3年目となる今年3月にも開催した。
同大学3年の魚住健介さんは「今まで支援を受ける側だったけれど、自分たちが発信する側になって、社会にも貢献してきたいという母親たちの話があった。その中で、一緒に何か形にしたいという話になり、カフェといえばコーヒーなので、オリジナルコーヒーを販売することに決まった」と話した。
4月から、同ゼミの2年から4年の39人と福島の母親たちが平野珈琲(市川2)と協力して試飲を重ね、オリジナルブレンドコーヒーを作り上げた。豆はブラジルをベースに4種類をブレンド。コーヒーは手軽に飲めるようにと、バッグ形式を採用。学生がラベルをデザインし、ラベル貼りやパッケージ箱の組み立てなどもすべて学生が行った。
「CUCブレンド」は1袋120円、10袋入りのギフトボックス(1,200円)も用意。販売場所は「CUCサポート」(国府台1)、平野珈琲、ふくしま子ども支援センター(福島市太田町)の3カ所。12月上旬に幕張イオンで開催する「エンジョイ東北」に出店予定のほか、イベントに合わせて販売していきたいという。
今回販売するコーヒーパックは1000個。今後の反響を見て第2弾も考えていく予定だという。「学生も母親たちもコーヒーをきっかけに積極的に社会と関わることで、社会に貢献する意識の向上につながると思う」と勅使河原准教授。