船橋市が市制80周年の記念事業「アンデルセンプロジェクト」の公演が9月16日・17日、船橋市民文化ホール(船橋市本町2)で行われる。
同プロジェクトは2015年、市民参加型のミュージカルを実現させようと始まったもので、3年計画で実施してきた。プロではない集団がいきなりミュージカルを演じるというのはハードルが高いことから、1年目と2年目はミュージカル風の朗読劇でアンデルセンの生涯を表現。3年目になる今年はオリジナルの台本でミュージカルを行う。
4年生~70代まで70人を超えるメンバーが集まった。年齢・職業・性別も演劇経験もさまざまな市民の集まりで、1年目2年目のどちらかを経験しているメンバーは約40人。主役のアンデルセンは10人の役者で演じ分けるという。
演出を担当するのは、劇団キンダースペース(川口市西川口)の演出家、原田一樹さん。原田さんは、全国の行政や団体との劇団立ち上げ実績を多数持ち、自身の劇団でも年3回程度の公演を行っている。
「それぞれの個性を生かし、皆さんに複数の役を演じていただき、なるべく多くの人が参加できる市民ミュージカルを目指す」と原田さん。市民参加型のミュージカルや演劇はプロに交じって補助程度に市民が参加するものが多く、市民を中心に行うケースは珍しいという。
本番まで残り3週間となった8月27日には、船橋フィルハーモニー管弦楽団との合同練習が行われた。13時から20時まで、何度かの休憩を挟んでストーリーに沿った通しの稽古を行った。
休憩時間には、小学生の演者同士が追いかけっこをしたり女性演者同士が世間話をしたりとにぎやかな様子だった会場も、ひとたび稽古が始まると全員が演技に集中。他の演者のセリフ忘れを小声でサポートするなどチームワークがうかがえるシーンも見られた。
両日とも13時30分開場、14時開演。全席自由一般=1000円、高校生以下=500円。定員は800人。