きらりホール(鎌ヶ谷市富岡1)で1月14日、船橋市を拠点に活動する市民劇団ゆにぃ~く&ぴぃ~すの定期公演「笑顔!万歳!じゃじゃじゃじゃーん!」が行われた。
2014年に創設した同劇団。代表を務める赤石ゆかりさんが、運営・デザイン・小道具などを担当するあみちえさんと一緒に立ち上げた。演出・脚本を担当する岡元邦治さん、音楽総監督・指揮担当の小松優一さんと共にこれまで年1回の公演を行ってきた。
「一人一人が大切なたった一つの大切なピース。みんな違ってそれでいい」をテーマに、出演者の個性を生かした脚本と、パーソナリティーを把握した絶妙な配役が評判を呼んでいる。「ヨサコイ」「ソーラン」などのダンスエッセンスを盛り込んだミュージカル要素も見どころの一つ。
演出担当の岡元さんは「みんなの力に助けられて何とかやれている」と話すが、出演者の全員が口をそろえて「元さん(岡元さん)の演出がすごい。心の闇の部分を冷静に見つめられて、役の中に表現されてしまう」と話す。
時に心に傷を持っている人や心身に障がいを持っている人が劇団の門をたたくこともあるという。そうした全てを岡元さんが演出に取り込み、劇団に参加する全員で正面から受け止めるという。
その年の出演者のために書いた脚本を基に、半年間かけて行う稽古の中で見えた人間関係から岡元さんが脚本や台本を変えることも度々あるという。
今年の脚本「笑顔!万歳!じゃじゃじゃじゃーん!」は、架空の町会が舞台。それぞれの立ち位置から町を真剣に愛している仲間たちが一つのプロジェクトを進め、互いにぶつかり合いながら理解を深め合う中に、個性あふれる3体の死神が密接に絡み合うストーリー。
舞台音楽とコーラスは、船橋を中心に活躍するシンガー・ソングライターの小松優一さんと「ネクストジェネレーションズ」。今回の公演では、鎌ケ谷市で活躍する和太鼓ユニット「USAGI」も参加。舞台に花を添えた。
同劇団では毎年、春先から夏にかけて新規の団員を募集し、来年の公演に向けて練習に励む。