船橋・芝山団地（船橋市芝山2）内の2つの商店会加盟店で5月26日、県内初となる「100円商店街」が開催され多くの来場客でにぎわった。主催は、芝山団地商店会と芝山ショッピングプラザで組織する「俺達芝山運命共同体」。

　飯山満駅前の急速な開発がきっかけとなって開催された「100円商店街」。実行委員長の高村清太郎さんは、都内の勤めを退職し実家のパン店に戻って間もないころ、市内のNPOにボランティアとして参加した経験もある。このときに知り合った多くの友人が今回の「100円商店街」開催に向けて陰から支え、当日のスタッフとしても活躍した。

　当日、「100円商店街」を訪れた来場者は、同商店会主催のイベント「芝祭」の約1.5倍～2倍だったという。午前中の来場者が多く、ピークタイムには「商店会を人が通るスペースが無かった。生まれてからこれまでこの商店会で育ったが一度も見たことの無い光景だった」と。

　会場には、地域の住民が持ち寄ったものや商店主らが工夫して用意した100円商品の数々が並んだ。中でも人気を集めたのは精肉店「肉のさかき」が提供したA5クラスの肉（100グラム100円）や、そば店「多越」が提供した「黄金の大学芋」など。

「100円商品を買うつもりで店に入ったら、見ているうちに普通の買い物も済ませてしまった」と話すのは同団地在住の40代主婦。付近に住むという30代女性は「普段来ている商店会だが、お祭りの日のようでとても楽しい」と振り返った。「こうしたイベントを開催してくれると子どもを買い物に連れて来ても楽しめる」とも。

　「たくさんのお客さんが来てくださったことで商売の楽しさを思い出した」と高村さん。「今回の反省点を生かして、今後は4カ月に1回程度をめどに開催していきたい」とも。