会社員など飲食店経営者以外の若者男性がコーヒーの入れ方や経営などを学べる「おじさん珈琲」の研修が3月27日、船橋市地方卸売市場内の関連棟店舗「市場カフェ」(船橋市市場1、TEL 047-409-1877)で行われた。
イオンタウン新船橋にOPENした定期開催のマルシェ「もぐもぐマルシェ」
「おじさん珈琲」は、会社員やサラリーマン、自営業でも飲食店以外の業種、カフェ以外の店舗経営者などの男性を対象にした企画。「将来カフェオーナーになるのが夢だった」といった小さな夢の実現や、「人の悩みを聞いてあげられる仕事に就きたかった」という思いを持った人たちに向けて、小商いインキュベーションを実現する目的で研修を企画している。
講座は「初級」「中級」「上級」編を設け、今回行われたのは「初級」講座。参加者は、ハンドドリップコーヒーを入れるにあたっての温度管理、湯量調節、豆の管理といった基礎的な知識を中心に講習を受け、実際にドリップケトルを使って湯量調節などを練習した。
研修を修了した2人は、4月10日にイオンタウン新船橋(北本町1)の「もぐもぐマルシェ」に夕方からキッチンカーで出店、市場カフェのスタッフとしてコーヒーを入れる。
数回にわたって同所でコーヒーを入れる経験を積み、「中級」に進む場合は、コーヒー屋台、コーヒーを提供するために最低限の道具をメーカーとのタイアップで用意。船橋コーヒータウン化計画メンバーが講師となった「専門講習」をセットにしたパッケージで、カフェ経営やコーヒーに関する知識をさらに深めることができる。
「専門講習」は、「ネルドリップ」「エアロプレス」「サイフォン」「ラテアート」「移動販売」「焙煎(ばいせん)」「コーヒーカクテル」などのメニューを用意する予定。講習受講後は、豆の仕入れ先も紹介し、すぐに営業を始められるよう出店先も紹介するという。
「コーヒーを通じたまちづくりを目指すコーヒータウン化計画メンバーと協力しながら、市内にたくさんの『場』を提供していければ」と市場カフェマスターの山崎健太朗さん(42)。
次回の「おじさん珈琲」の「初級」研修は、4月10日12時から市場カフェで実施予定。定員5人。女性や中高生でも興味があれば相談に応じるという。