主に京葉食品コンビナート(船橋市高瀬町周辺)から発生した有機性の排出物をコンポスト処理する事で「有機肥料」に変えた商品「ゆうき三太郎」が4月から販売されており、販売数が好調に伸びている。
同商品は、船橋興産(高瀬町)が京葉食品コンビナートの各工場から集荷してきた食品由来の排出物を利用した有機肥料。100パーセント出資の子会社「東総リサイクル」(多古町)が肥料として生成後、船橋興産が販売を代行する。
原材料は、食品工場の排出物に限定し、下水処理場の汚泥は一切含まれないという。工場で使い切れなかった材料や使わなかった部分を使用しているため、ふん尿は一切含まれない。
商品は、500グラム入りが300円、2キログラム入りが900円。土と混ぜて使用しても肥料の上に土をかぶせてもよい。主な成分含有量として、窒素全量2.7パーセント、りん酸全量4.9パーセント、加里全量0.5パーセント未満などが挙げられる。
「有機性の副産物を寝かせて完熟させ、作っている肥料なので市販の化学肥料と比較して微生物を多く含んでいる」と同社広報担当者。「現在使用していただいているお客さまからは『土に活力を与える』と好評をいただいている」とも。
4月から販売開始、ガーデニング用に製造している商品は、既に市内の公園などでも使用されているという。グラウンドの芝や規模の大きな庭などに使用する場合は人件費程度の実費を支払えば散布代行のサービスも受け付ける。
問い合わせは同社多古支店(TEL 0479-70-6535まで)。