犬専門のドッグプールとトリミングサロンが併設された「RANA(ラナ)」(船橋市印内3)がオープンして間もなく2カ月を迎える。
オーナーの小山裕貴美さんは、東京・お台場にあったドッグプール「綱吉の湯」(東京都江東区)のスタッフだったが、2018(平成30)年11月に閉店。客の要望に応え、行き先を失った犬のために元「綱吉の湯」のスタッフ2人と共に独立開業した。
小山さんは神奈川県在住だが、「『綱吉の湯』に通っていたお客さまが江戸川区や江東区付近の方が多かったため、お客さまが通いやすい千葉で出店場所を探していた。プールを作ってもいいという許可がなかなかもらえず物件探しは難航したが、この物件のオーナーが了承してくれた」と話す。
プールは5.5メートル×2.8メートル、深さ90センチ。都心近郊では最大級で、大型犬もゆったりと泳げる広さ。1枠30分の完全予約制のため、他の犬と一緒になることはなく、同じ飼い主の犬であれば2頭まで一緒に入ることも可能。
犬のサイズに合わせたライフジャケットを装備し、必ずスタッフが1人付くため、初めて泳ぐ犬でも安心だという。シャンプールームやドライルームも完備され、飼い主自身で犬を乾かすことができる。
小山さんは「近年、犬の寿命は延びている。愛犬の健康を考える飼い主が増え、昔はどこか悪くなったら病院に行く、重度になったらリハビリに行くことが多かったが、軽度でもリハビリをし、健康なうちに筋肉をつけておこうという意識が高い。ぬれた犬を乾かすため、トリミングサロンも併設した」と話す。動物の整形外科のスペシャリストとされる「ONE for Animals千葉どうぶつ整形外科センター」(習志野市茜浜)や「名古屋動物医療センター」(愛知県名古屋市)とも協力し、リハビリの組み方などを相談しながら回復のサポートをする。
開店直後は「綱吉の湯」からの客がほとんどだったが、現在は新規客も増えているという。現在、ドッグプールで体重別5クラスに分け、プールの端から端までのタイムを競うイベント「タイムトライアル2019」を開催中。上位3位までの利用者にメダルとプール券が進呈される。8月31日まで。
営業時間は10時~19時。完全予約制。水曜定休。駐車場はないが、近隣にコインパーキングあり。