東武アーバンパークライン塚田駅近くに4月1日、自家焙煎(ばいせん)コーヒーを製造・販売する障がい者福祉作業所「ふくろう珈琲」(船橋市行田1、TEL047-460-9261)がオープンした。
障がい者を対象とした「就労継続支援B型施設」の同施設。「就労継続支援事業」には、A型とB型があり、A型は雇用契約を結んだ就労形態を可能にする。B型は、雇用契約を結ぶのが困難な場合に就業機会の提供や就労に必要な知識の提供や訓練の提供などを行う。施設面積は約33坪。カフェ(試飲室)は約21坪。
同施設では、利用者がコーヒー豆のピッキング(豆のより分け作業)や焙煎、販売、ドリップパックやギフトボックスの作成などを担当する。今後、1キロのコーヒー豆が一度に焼けるという機械の到着を待って本格稼働する予定という。
コーヒー販売は施設代表の植草啓士郎さん、悠さん兄弟が担当する。2人はおくやまメディカルグループの放課後デイサービス事業所勤務を経て、同事業所を開設。悠さんが無類のコーヒー好きで大学生時代から自宅で手網での焙煎研究をしていたことから、コーヒー焙煎を活用した作業所を立ち上げることになったという。
現在は新型コロナウイルス感染防止対策として利用者受け入れを行わず、少量のコーヒー豆販売や通販事業の準備などを行っている。本格営業は5月9日ごろを予定している。店舗ではコーヒー豆販売のほか、試飲スペースも備える。
定員は20人。作業するだけでなく利用者の障がい特性に合わせた働き方を学ぶ時間を、地域の企業などと連携して毎日1時間程度カリキュラムの中に入れていくという。
コーヒー豆の種類は、常時数種類を置く予定。スペシャリティコーヒー豆に特化し、各地の農園から直接買い付けを行う。豆販売で出た利益は利用者の作業工賃に還元し、待遇向上に役立てる方針。
営業時間は9時~18時。水曜定休。