電話を使った特殊詐欺被害の未然防止を地元民に呼び掛ける啓発活動が7月27日、北習志野駅近くのJuJu広場(船橋市習志野台2)で行われた。
この日は、船橋東警察署生活安全課職員、船橋市職員、少年警察ボランティアメンバーなど合わせて約20人が、啓発活動用に製作した緑、青、赤の3色の「ポリスふなっしー」デザインのエコバッグ300枚とチラシを配布した。ポリスふなっしーのイラストは、数年前に船橋東署の捜査官が似顔絵を描いたものを活用した。
船橋東署員によると、「受け子」と呼ばれる現金の受け渡し役に少年が関わる事が多い事から普段は少年の補導などを目的に巡回パトロールを行っている「少年警察ボランティア」に協力を要請。梅雨が明け夏に向かうにつれて例年被害件数が増えることからこの時期に啓発活動を企画したという。
内川正年船橋東警察署長は「千葉県内では7月27日現在、599件の電話de詐欺被害が報告されている。船橋市内は79件でワースト1。昨年比では県が121件減、船橋市が29件減だが、コロナ禍の外出自粛で減少している可能性もあり決して楽観できない」と話す。
少年警察ボランティア会長の割田秀和さん(71)は「チラシとエコバッグを一緒に渡したことで話を聞かせてくれる人が多かった。声掛けを行う中で電話de詐欺について心当たりがあるという方もいらしたので活動に関われてよかった」と話していた。