千葉県立薬園台高校(船橋市薬円台5)が9月14日、文化祭「第58回りんどう祭」の映像を同校関係者に向けてユーチューブで公開する。
9月6日に開催された文化祭は今年、新型コロナウイルス感染拡大防止策として、卒業生や保護者などの一般入場を中止したため、当日の様子をオンライン公開することにした。ユーチューブで公開する映像は、文化委員会広報部と動画係の生徒が制作を担当した。関係者に配布するパスワードでロックをかけた限定公開となる。
同校では伝統として、生徒主導で文化祭を運営している。オンラインを通じた映像公開も生徒の発案で、学校側が承諾したという。文化委員会の各部長たちは5月中旬からZoomで会議を行い、6月15日の時差登校が始まってからは対面で会議を重ねたという。
大窪晋校長は「企画や準備過程での薬高生の努力は今まで以上。新しい時代の『りんどう祭』を切り開いた。『りんどう祭』が薬高生のアイデンティティー」と話す。
文化祭当日は、全校生徒がクラス単位で、時代劇、青春ストーリー、コメディー、サスペンス、ファンタジーなどの演劇や、縁日、アトラクションなどを展開したほか、部活動では、書道部、華道部、茶道部、地学部、美術部の展示、将棋部の対局、音楽部、吹奏楽部、軽音同好会の演奏発表などが行われた。
文化委員会本部長の瀬川友香さんは「この日のために何度も話し合いを重ねて一生懸命準備してきた。薬高生全員で創り上げたりんどう祭」と話す。
文化祭担当教員の一人は「開催できるか先行きが分からない中で、計画を立てては変更を繰り返した。何ができて何ができないのか、コロナ対策に関するルールはどうするのか、すべて初めてのことなのでそれを一つ一つ決めることが大変だったと思う。生徒は困難な状況をよく考え、話し合い、解決してきた」と話す。