JR南船橋駅近くのオートレース場跡に12月、「南船橋アイスアリーナ(仮称)」(船橋市浜町2)がオープンする。
運営会社「パティネレジャー」(東京都豊島区)のホームページによると、アイスアリーナは通年営業、アイスホッケーができるAリンク(国際規格30メートル×60メートル)とBリンク(24メートル×38メートル)を備える。
かつて船橋市には、運動公園(夏見6)のプールを活用した屋外リンクが冬季限定で開設され、家族連れなどでにぎわった歴史がある。同リンクを本拠地としてジュニアのアイスホッケーチームが練習場として活用していたが、近年の暖冬と入場者の減少などで2008(平成17)年に閉鎖。船橋市はスケートリンクがない状態が続いていた。
現在建設中のアイスアリーナが完成すれば、市内では12年ぶりにスケートリンクが復活するとあって、地域住民の関心が高まっている。
「パティネレジャー」は2005(平成17)年にオープンした「アクアリンクちば」(千葉市美浜区)の指定管理者。国内外のスケートリンクの設計、施工、運営、管理や東京ミッドタウンの屋外スケートリンクやイベントホールなどで行われるアイスショーのリンク設営などを手掛けている。
同施設は民設民営のアイスアリーナとし、同社は4つのキーワード「LOCATION 立地のよいリンク」「EVOLUTION 進化したリンク」「COMMUNITY 地域に密着したリンク」「DIVERSITY 多様性のあるリンク 」で新たなスケートリンク事業のモデルを目指す。
中央の管理棟を挟んで2面の独立したリンクを配置し、個人、家族、グループでのレクリエーションや学校の課外活動、企業や団体での貸し切り利用やイベントなど多目的に利用できるほか、小さな子どもから熟年層まで、生涯スポーツや愛好者として楽しめるスケート教室から、世界へ羽ばたくトップ・アスリートの育成までを担う、あらゆる年齢層に開かれた総合フィギュアスケートアカデミーも開校予定という。
かつて子どもと毎週のようにスケートリンクに通っていたという地元の50代男性は「船橋にリンクがなくなってからは千葉市や江戸川区のスケートリンクまで通っていた。近くに通年のリンクができるのはうれしい」と笑顔を見せる。